
人間の身体は一日2回眠るのがよいってホント?ヨーロッパでは常識「シエスタ」お昼寝のススメ
実はお昼寝がいろんな意味で良い!?仕事中どうしても眠いならお昼寝を取ってみてはいかがでしょうか?今回はヨーロッパでは当たり前のシエスタや、その効果について調べました!
昼食をとった後、ものすごい眠気に襲われることはなんどもありますよね。
夜きちんと睡眠時間を確保しているのに、眠い。実はそれ人間の生理現象なんです。それを知ってか知らずかヨーロッパのスペインではシエスタというお昼の休憩時間があります。
今回はお昼寝が人間にもたらす効果などを調べてみました!
シエスタとは一体なんでしょうか?
シエスタという言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。ただ日本には馴染みのない言葉でもあります。
シエスタは昼食後、約2時間くらい昼寝も兼ねた休憩の時間になります。スペインで昔から親しまれた文化なのです。なのでスペインの街並みでは商店、企業、官公庁などの多くが休業時間と設定さており、今時間帯は営業外になりクローズされていることが多いです。
外から来た観光客にとっては馴染みのない習慣のため、店舗が閉まることにより、戸惑う人も多いようです。
しかし昔から浸透しているシエスタですが、最近では都市部や観光地を中心に廃止しているところもあります。スペインの公務員制度でも、2006年にシエスタ休憩は廃止されました。
シエスタ(西: siesta)は、スペイン語でお昼もしくはその時間の昼休憩(13:00~16:00が目安)を指す言葉である。
シエスタがもたらす影響は何でしょうか
ではシエスタは人間にどう影響してくるのでしょうか?シエスタによって疲れや緊張、心臓病リスクを低下させるという結果も発表されています。また集中力や学習能力の向上もアップするのです。
脳に溜まっている老廃物の排出は、眠っている時にしか行われないという発表もなされました。つまり、日中仕事や勉強で脳を使うことで溜まった老廃物が、少しだけ排出され、起床後の仕事効率が上がるというわけです。
ですので、シエスタを取り入れることは仕事効率の面でも良いと言えるわけですね。
一般的に人間のサーカディアンリズムは、午前中は上昇、正午頃が最も高く、午後2~3時ごろにかけて活性が低下する。午後4時すぎに再び上昇に転じて数時間活性化した後、就寝時間に向けて再び低下、就寝中の深夜2~3時に最低となる(健康的な朝型生活の人の場合)。心身の活性が低い午後の2~3時を睡眠時間にあてることは合理的な行動である。この時間帯は交通事故が起こる頻度も上昇する。
人間の体は1日2回眠るように作られている!?
昼食をとった後眠気が襲ってくる経験は誰にでも起こる現象ですよね?あくびもなんども出て、じっと机に座っていると眠気が我慢できなくなったり・・・。
実は人間という生物は1日に2回睡眠をとるように作られているというイギリスLoughborough大学のJim Horne教授が発表しました。また人間以外のほとんどの哺乳類が、昼寝をしています。それを考えても眠気が来ることは当たり前に感じますね。
眠気が来る時間帯は個人差により異なる
人間は1日2回眠るようにできています。その時間帯とは、 「夜の2時~4時」と「昼の13時~15時」の間になります。ほとんどの人は昼食後の14時頃に眠くなるようです。しかし生活リズムの違いによって個人差があり、眠気のピークが15時や17時など遅い時間帯に来る人もいます。
私たちが、ふだん感じている眠気には、一定のリズムがあります。
最も強い眠気は1日2回、午前2時頃と午後14時頃に現れます。
つまり何もしなくても、私たちは昼すぎになると、 生理的に眠気をもよおします。
また昼食をとると、消化のために血液が胃などに集中するので、
脳への血流が少なくなります。
さらに食べた物が消化されて血糖値が上がると、
体内で『睡眠を促す物質』が働き始めるので、
より一層、眠たくなってしまうのです。
日本でも昼寝をする制度を導入している企業がある
このようにシエスタ(昼寝)は人間にとって当たり前の生理現象であることがわかりました。スペインでも古くから親しまれている習慣ですが、作業効率の面を鑑みて日本でも昼寝をする制度を導入している企業が現れたのです。
それはシエスタではなく、パワーナップ(10分~30分くらいの短い仮眠)制度になります。シエスタは長時間ですが、短時間の仮眠ということになるので、パワー・ナップに名称が決定されました。
パワーナップ制度を導入したのは「株式会社OKUTA」になります。埼玉県にある住宅リフォームの会社が2012年3月から導入を始めました。
会社自ら推奨しているので、お昼に堂々と眠れることは羨ましいですね。
オクタの「パワー・ナップ制度」は、次のようなものだそうです――
・社員に1日に1回、15分~20分の短い仮眠を認める。
・眠くなった時、デスクにマクラを置いて、寝ても良い。
・こうした仮眠の事前の申請については、必要ない。