
寝ている間に起きている!?睡眠時随伴症はノンレム・レム睡眠と関係があった?
眠っている間に起きている?という不思議な病気に睡眠時随伴症があります。家族に指摘されて初めて気がつくケースが多くあります。あなたは大丈夫ですか?
睡眠時随伴症とは、眠っている間に起きる行動のことです。レム睡眠の時とノンレム睡眠の時とでは、起こる行動に違いがあります。どちらも一緒に寝ている人を驚かせる行動です。それぞれの違いについて、わかりやすくまとめてみました。
子供が夜中に突然!
お子さんが夜中に突然、何かに驚いたように飛び起きることはないでしょうか。これは夜驚症とも呼ばれ、小児によく見られる症状です。ノンレム睡眠の間に起きるといわれています。
他にも、夜中に歩きまわる夢遊病もノンレム睡眠時に起きる現象です。起こそうとして、頑張っても目覚めさせることは難しいのです。
初めのうちはびっくりするかもしれませんが、小児の夜驚症や夢遊病は、大人になると自然と治るそうです。あまり神経質にならないほうが良いですね。
寝言にビックリ!レム睡眠行動障害とは
隣でスヤスヤ眠っていたご主人が、意味不明な寝言を叫び初め、時にはファイティングポーズを取るような異常行動を取ることがあります。これをレム睡眠行動障害と呼びます。
レム睡眠中には夢を見ています。通常なら夢のなかで体は動きません。ですが、レム睡眠行動障害では、体が自由に動くため、異常な行動をとってしまうのです。
それらの行動は夢の内容と一致しています。つまり、夢を見ている状況をそのまま現実世界でおこなうため、異常行動につながるのです。
治療方法はどうなっているの?
睡眠時随伴症の簡単なチェックを紹介します。当てはまる項目はいくつありますか?
・しきりに手を動かす。歩いている。
・興奮してながら泣き叫ぶ。混乱している。
・夢と同じ行動をとる。
睡眠時随伴 (ずいはん) 症の診断には、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)が必要です。睡眠中に異常行動を来す疾患として、てんかんや意識障害などがあり、診断を確定するためにはPSG検査をしたほうが良いでしょう。
出典:睡眠障害について
レム睡眠行動には、異常行動を減らす投薬治療があります。気になるようでしたら、受診をオススメいたします。
まとめ
眠っている間の行動は、本人に自覚がないため家族から指摘されないかぎり気が付きません。小児期のノンレム睡眠時の行動は、大人になるとともに改善されます。ですが、大人になってからの睡眠時随伴症には、隠れた病気もありキチンとした検査を受ける必要があります。