
夜中にならないと寝れない?睡眠リズムが後ろにズレてしまう睡眠相後退症候群とは?
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睡眠相後退症候群は睡眠リズムが後ろにずれ、朝起きられなくなってしまう睡眠障害です。深刻な問題を引き起こしかねませんから、しっかり治療しましょう。
睡眠相後退症候群の問題は深刻です
この睡眠障害は睡眠のリズムがズレてしまうため、一般の方が起きている朝が夜中のような感覚になってしますのです。そのため、朝起きるのが非常につらいのです。自分の意志とは裏腹に起きることができないという表現が正しいかもしれません。
そのため、周囲の理解が足りずに怠けているなどの誤解を招き、本人も自責の念に駆られてしまい大変な思いをすることがしばしばあります。非常に深刻な問題を引き起こす睡眠障害だと言えるでしょう。
なかなか理解をしてもらえない病気のため、しっかりと治療をして改善することをオススメします。
睡眠相後退症候群の治療について
考えられる治療法としては睡眠を後ろに、つまり遅くしていく時間療法があります。3時間ほど後ろにずらしていき1週間ほどかけて正常な睡眠リズムに戻す治療法です。
睡眠時間を前に持って行く方がいいのでは?と思うかもしれませんが、これはこの症状の方には難しいことなのです。そのため、毎日少しずつ後ろにずらしていくことで結果的に正常な時間に寝るようにしむけていきます。
他にもメラトニン療法と呼ばれる体内時計をコントロールする治療法も考えられます。この方法は眠気を誘う睡眠ホルモンの一種であるメラトニンを口から摂取するという内容です。
通常は体内で生成されるのですが、睡眠相後退症候群は分泌が遅いため意図的に摂取することで眠くさせるという内容になります。
睡眠相後退症候群の発症を防ぐために
睡眠相後退症候群は学生の頃の昼夜逆転の生活など体内時計が狂ってしまう生活が発症のきっかけになることが多いようです。社会人になり普通の生活リズムになると自然に治ることも考えられますが、残業や不規則な勤務で再発する可能性もあります。原因がまだわかっていない病気ではありますが、生活リズムを普段から整えておくことは有用なことだと考えられます。
睡眠相後退症候群は睡眠リズムが後ろにずれてしまい、朝起きられなくなってしまう睡眠障害です。そのため怠けているなど誤解されることも多く、社会生活への影響が大きいものになります。専門家の治療を受けることが非常に大切です。自分を責めずに前向きに治療に取り組みましょう。