最新の睡眠薬としてオレキシン受容体拮抗薬が注目されています。オレキシンとは脳の覚醒に関係している物質です。オレキシンの作用が強いと脳は覚醒し、逆に作用が弱いと覚醒が難しくなります。このことを利用して睡眠を助ける薬がオレキシン受容体拮抗薬です。この記事ではこれらの仕組みや薬の種類などを解説します。

オレキシン受容体拮抗薬の作用機序

脳内でオレキシンの作用が強いと脳は覚醒します。これはオレキシンが神経系のオレキシン受容体に結合することで脳に覚醒が起こると考えられているからです。そのためオレキシン受容体拮抗薬はオレキシンの結合を阻害することでオレキシンの作用を弱め、脳の覚醒を難しくすることで睡眠薬として機能します。

オレキシン受容体拮抗薬の特徴

オレキシン受容体拮抗薬には現在スポレキサント(商品名:ベルソムラ)があります。睡眠薬を服用するとだんだん効きづらくなる耐性といった問題が起こりづらいことや、薬をやめた際の不眠(反跳性不眠)などが少ないとも言われており、従来の睡眠薬の服用が難しい方にも有効となる可能性があります。

オレキシン受容体拮抗薬の効果は?

スポレキサントを服用後、薬の血中濃度が半分になる時間は10時間と比較的長く、中途覚醒に効果があると考えられます。比較的長い作用時間にもかかわらず翌朝に睡眠薬の効果が持ち越されてしまう、つまり朝頭がぼーっとするようなことも少ないとされているため、今後に期待される薬です。

まとめ

オレキシン受容体拮抗薬は従来の睡眠薬と異った作用機序を持ち、オレキシンの作用を阻害することで脳の覚醒を難しくします。作用時間は10時間程度と言われていて中途覚醒にも効果が期待できるでしょう。中途覚醒や従来の睡眠薬に抵抗がある方など、医師に相談されてみてはいかがでしょうか。

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