
睡眠不足が原因で発生!神経伝達物質のアセチルコリンの生理作用や関連疾患、解消法
睡眠不足が挨拶のように色んな場所で飛び交っている現代社会ですが、日本人のうち5人に1人が睡眠不足の状態となるため、世界から見ても深刻な問題になっているそうです。
今回はその睡眠不足が原因で発生する、神経伝達物質のアセチルコリンの生理作用や関連疾患、解消法を紹介します!
日本人のうち5人に1人が睡眠不足の状態とされている現代社会ですが、睡眠不足による悪影響は軽視できるものではありません。
今回はその睡眠不足が原因で起こる、神経伝達物質のアセチルコリンの生理作用や関連疾患、解消法についてまとめました!
アセチルコリンは学習や記憶に大きく関連する神経伝達物質
アセチルコリンには神経の興奮状態を促す作用があり、学習や思考、記憶や目覚め、レム睡眠などに大きく関連する神経伝達物質のことを指します。
神経終末部で合成が行われ、このアセチルコリンを伝達物質とした神経のことをコリン作動性神経と呼びます!
末梢神経系に多く存在し、運動ニューロンと自律神経の伝達物質として働いている。筋肉を収縮させるための刺激を筋肉に与える。
記憶や認知に重要な働きをしており、大脳皮質においてアセチルコリンが減少すると、認知症(痴呆症)の一つアルツハイマー型認知症を誘発させると言われている。
アセチルコリンには血管拡張や心拍数低下などの生理作用がある!
コリンの酢酸エステル化合物のアセチルコリンは運動神経や副交感神経の末端部分から放出されています。
この神経伝達物質の主な生理作用としては、血管拡張や心拍数低下、発汗や消化機能亢進、瞳孔縮小などが挙げられます。
アセチルコリンの受容体にはニコチン性受容体とムスカリン性受容体の二種類がある。ニコチン性受容体はニコチンを少量投与したときと似た反応を示す。ムスカリン性受容体は毒キノコのアルカロイドであるムスカリンを少量投与した時と似た反応を示す。
ニコチン性受容体は筋肉型と神経型があり、前者をNm受容体と言い、後者をNn受容体という。mはmuscle(筋肉)の意味であり、nはnerve(神経)の意味である。
なお、Nn受容体遮断薬は自律神経遮断薬・血圧低下としての効果があり、Nm受容体遮断薬は末梢性筋弛緩剤としての作用がある。
ムスカリン性受容体にはM1受容体、M2受容体、M3受容体などがある。(ムスカリン受容体には他にも種類がある)
なお、M1受容体遮断薬は消化性潰瘍治療薬となる。
アセチルコリンの関連疾患としてパーキンソン病がある!
アセチルコリン主な関連疾患としては、パーキンソン病が挙げられます。
脳内にあるドーパミン量が減少することで神経伝達物質のバランスが乱れるため、それによってアセチルコリンが強く活性し、運動機能の障害が発生するのです!
・アルツハイマー病
アセチルコリンの不足は認知障害などの症状を引き起こす。アルツハイマー病患者は脳内のアセチルコリンが不足していると確認されている。
睡眠不足を解消するためには寝る前に何もしない!
過剰なアセチルコリンを防ぐためには根本的原因となる睡眠不足を解消する必要があります。
睡眠不足を改善するために最も大切なのは、寝る前に何もしないことです!
この何もとは脳の興奮状態を避けるという意味で、片づけをしたりパソコンや携帯電話などの電子機器を使用すると緊張状態から抜け出せませんから、このような生活習慣は見直すようにしましょう。
肩が凝っている人は、寝ている間に全身の筋肉がさらに凝って固まってしまいます。ですから、特に首周りや肩の周り、ここを寝る前に入念にストレッチしてほぐしておいてください。
自分は疲れていない、肩は凝らない体質だと思っていたとしても試しにやってみてください。自覚のない肩こりの人も多いと感じます。肩が凝るという状況が常にあるため、自分が凝っていることに気付かないのです。ですから、ほぐしてみて初めて凝っていることに気付いた!なんて人も居るくらいなのです。
まとめ
いかがでしょうか?
神経伝達物質のアセチルコリンには学習や記憶に大きく関連していて、過剰になるとパーキンソン病やアルツハイマー病などの原因に繋がるということを、ご存知いただけたかと思います。
このような過剰状態を防ぐために、この記事の睡眠不足解消法を是非参考にしてください!