
人はなぜ眠るのだろう?睡眠とは、脳と心身の疲れを癒す最大の薬。
「人はなぜ眠るのだろう?」
誰もが考えたことのある疑問点ですよね。
睡眠とは、脳と心身の疲れを癒す最大の薬。心と体の疲労回復の方法は“睡眠”に勝る物はありません。
人間は、眠らないとストレスが溜まり、鬱病になってしまったり、ときに幻覚を見たりしてしまうこともあります。
今回は、“睡眠とは”、“人はなぜ眠るのか”について重点を絞り、まとめてみました。
私たち人間にとって睡眠とは、脳と心身の疲れを癒す最大の薬です。
実際に、肉体的な疲労でも精神的な疲労でも前日の疲れは、しっかりとした睡眠をとることで翌日心身ともにすっきりした目覚めになっていることが多く、「今日も頑張ろう!」という気持ちも湧いてきますよね。
しかし反対に、寝つきが悪い日やぐっすりと眠れなかったときは、朝起きてもダルさが残り、前日の疲れも取れないまま一日をスタートさせてしまうこともあります。
では、睡眠とは、人間にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?
人はなぜ眠る?①脳と心身の疲れを癒すため
「人はなぜ眠るのだろう?」と考えたときにパッと思い浮かぶのが、“脳と心身の疲れを癒すため”という理由ではないでしょうか?
この理由は適切で、睡眠とは脳と心身を休息させるためには必要不可欠です。
深い眠りにつくことで、脳は休息するとともに脳の機能を調整し、翌朝には再び正常な指令を体に送ることができます。
しかし、睡眠が不足してしまうと脳は疲労の回復ができず、感情のコントロールもうまくできなくなり心身にも障害が現れてしまいます。
とはいっても、睡眠中の脳の活動は完全な休息状態とは言えません。
その日に吸収した頭の情報を整理し、必要なもの・不必要なものに分類し、必要なものだけを“記憶”として脳に記録します。
このような働きをしているため、睡眠中の脳は完全な休息をとっているわけではなく、場合によっては昼間の脳よりも活発化することもあるのです。
人はなぜ眠る?②ストレスを取り除くため
人間にとって睡眠とは、“脳と心身の疲れを癒す”という以外にも“ストレスを取り除く”作用もあります。
現代の社会生活は“ストレス社会”と言われるほどで、人の言動や環境、プレッシャーなどで気付かぬうちに心身が疲れ、緊張した状態になっています。その精神的な疲れを改善してくれるのが睡眠です。
よく、「嫌なことがあっても眠ったら忘れるんだ!」という人がいますが、実際に睡眠にはその効果があります。
さまざまな情報が飛び交う現代社会では“今日の情報を整理し、記憶に残す”ために睡眠が重要となってくるのです。
人はなぜ眠る?③ホルモンを再生するため
睡眠とは、“ホルモンを分泌して再生する”という働きもあります。
分かりやすく言うと、肌の再生や子供の成長です。
「寝る子は育つ」という言葉をよく聞きますが、これはしっかりとした科学的根拠があります。
人間は睡眠をとっている間に、成長ホルモンを分泌します。
この成長ホルモンには、細胞を再生&修復する働きがあり、とくに入眠してから最初の3時間は集中的に分泌されています。
「成長ホルモンって子供に必要なものでしょ?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
実は、成長ホルモンは子供だけではなく大人にも必要なもの。成長ホルモンが不足してしまうと、胎内に老廃物が溜まり、肌や頭皮が新しく生まれ変わることができなくなってしまいます。
睡眠不足のとき、肌荒れを起こし、化粧ノリが悪くなったという経験はありませんか?
これも、睡眠不足によって成長ホルモンが分泌されない原因があったからなのです。
眠っている間も、脳は動いている…?
“人はなぜ眠る?①脳と心身の疲れを癒すため”でも少しお話しましたが、もう少し詳しく脳と睡眠の関係について説明していきたいと思います。
眠っている間は、脳と心身の疲れを癒すことができますが、脳の機能がすべて停止しているわけではなく、眠っている間も人間の脳は動き続けています。
睡眠とは、ご紹介した3つの役割のほかに“記憶の整理”の役割もあるのです。
睡眠中は、昼間の脳に比べると、外からの雑音や目から入る映像に邪魔されることがないので、必要なデータだけを確実に残し、不必要なデータを削除するとても賢い脳になっています。
さらに、起きているときに混乱して解けなかった問題を、眠っている間に脳が整理し解決する素晴らしい機能も持っているのです。
睡眠の働きは、脳内の資源をフル活用して、記憶を量的にも質的にも整理して適切な情報処理を行うことにも作用しているのです。
出典: 人はなぜ眠るのか
睡眠とは、脳と心身を癒す最大の薬
睡眠とは、人の脳と心身の疲れを癒すためには必要不可欠なことだということが分かりましたね。
睡眠には、脳と心身の疲れを癒す以外にも、美肌の再生や免疫力・回復力のアップ、血液造成など、健康に欠かせないたくさんの働きがあります。
人間は、睡眠をとらずに生きていくことはできませんよね。人が健康でいるためには睡眠がとても大切だということ。
ただし、ただ眠ればいいということではありません。いつでも“質の良い睡眠”がとれるように心掛けることが何よりも大切です。
まとめ
人はなぜ眠るのか、睡眠とはどんなものなのかを、ご紹介しました。
ストレスが溜まったときや疲労が溜まったとき、脳と心身の疲れを癒す一番の回復方法は“睡眠”です。
ただし、ただ眠るだけではなく“質の良い睡眠”ができるように日ごろから規則正しい生活を送ることも大切。食生活や寝具に気を遣うのも一つの手です。